コンテンツにスキップ

スケールド・コンポジッツ Lima II

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。CAPRI-1 (会話 | 投稿記録) による 2024年7月6日 (土) 20:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 ('''スケールド・コンポジッツ モデル191 Lima II'''({{lang-en|Scaled Composites Model #191 Lima II}})は、スケールド・コンポジッツトヨタ自動車からの注文を受けて開発した実験機。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

スケールド・コンポジッツ モデル191 Lima II英語: Scaled Composites Model #191 Lima II)は、スケールド・コンポジッツトヨタ自動車からの注文を受けて開発した実験機。機体名はLima 2とも表記される[1]

概要

1980年代、トヨタはレクサス用のものを航空機向けに改修したエンジンの開発に着手し[1]、これを搭載しての飛行試験に用いる機体をスケールド・コンポジッツに対して発注した[2]。スケールド・コンポジッツはパイパー PA-23英語版を改造した[1]Lima I機体記号N78AE)を1990年4月に初飛行させた後[2]、新規設計の軽飛行機であるLima IIを開発し、1991年10月[1]あるいは11月に初飛行させた[3]

搭載するエンジンは、レクサス・LS400に用いられたものをベースとした[4]液冷[1]V型8気筒[1][3][4](250 hp)1基。乗員は4名で[1]、静粛性も持たされていた[3]。機体の詳細については公表されていない[1]

Lima IIにはN191SCの機体記号が与えられ[3]試験に用いられたが[4]、その後に破壊されている。また、トヨタは連邦航空局(FAA)から搭載エンジンの認証を得ているが、これが量産に移されることはなかった[1]。Lima IIの顛末はトヨタの期待に添うものではなく、トヨタは自社設計のTAA-1の開発へとシフトしている[4]

脚注

参考文献